【フリーランスのWebデザイナーになった理由】10年間勤めた制作会社を退職して独立しました!
新型コロナウィルスが流行しリモートワークでの働き方が一般化してきましたが、私はコロナが流行する5年前(2015年)から、正社員のWebデザイナーとしてリモートワークで働かせてもらっていました。
※ 詳しい経歴はプロフィールに書いています。
この環境をすごくありがたいと思っていて、「いつかフリーランスになりたいなぁ」と漠然と思ったりもしていましたが、1人でやっていく自信もなく、またこの環境を自ら手放す勇気がありませんでした。
そんな私が2020年、会社を辞めフリーランスになることを決意しました。
10年間働いた会社を辞めること・在宅正社員というありがたい環境を手放すこと、私は安定志向なのでそれはもうすごく悩みましたが、今となってはその大きな決断をして良かったと思っています。
この記事では、私が会社を辞めてフリーランスのWebデザイナーにチャレンジした理由・フリーランスになって実現したかったこと・実際にフリーランスになってどうだったか?などを書いています。
フリーランスになりたいけど勇気がない方に向けた、具体的な解決策については下記の記事にまとめています!
フリーランスのWebデザイナーになった理由
25歳でWeb制作会社に就職。
念願のWebデザイナーになり、常に仕事に追われて生活してきました。
それが不満だったわけではなく、ありがたい環境でたくさん実績を積むことができましたし、その経験は宝物です。
色々な仕事にチャレンジする機会をくれた会社には感謝しています!
ただ独身の頃は、仕事が多いときやデザインに悩んだりするときは残業すればよかったし、休日はゆっくり寝たり遊びに行ってリフレッシュしたり…と自分のためだけに自由に時間を使えていたので、不満がなかったのだと思います。
ですが結婚して子供が生まれると、そうもいかなくなってきました。
どれだけ仕事が残っていても夕方には保育園にお迎えに行って、お風呂・ご飯・歯磨き・寝かしつけの一連の流れが待っています。
そして疲れているので、娘と一緒に寝落ちする日々…。
仕事は溜まり、急ぎでデザインを作らないといけなくなるので納得のいくデザインが作れなかったり。
そして家事・育児があり、ますますバタバタ。余裕がなくなっていきました。
余裕がなくなると、部屋は散らかるし、イライラしがちになるし、大好きだったはずのデザインの仕事も楽しくないし、もう何もいいことなし!
そして一番辛かったのが体調のことです。
娘は1歳から保育園へ通っていたんですが、よく風邪を引くようになりました。
(1歳まで風邪なんて引いたことなかったのに)
保育士さんに「最初はよく風邪をもらっちゃいますけど、だんだん強くなっていきますから」と言われていたんですが、本当にその通り!
頻繁に風邪をもらってきて、そして余裕がない状態なので、私に風邪が移ることもしょっちゅうで。
しかも免疫力が下がっていたのか、子供の風邪が強いのか、なかなか治らない…。
一度風邪を引くと2週間くらい長引き、やっと治ったと思ったらまた2週間後に風邪を引く…。
なんて負のループでした。(1ヶ月の半分はいつも風邪引いてる状態)
そして娘が風邪を引いて熱が出ると保育園を休まないといけません。
しんどい娘に寄り添って看病したい気持ちはあっても、どこかで「あ~また仕事が溜まる…」と思ってしまう自分が本当に嫌でした。
「もっと娘と向き合って、余裕を持って笑顔で子育てをしたい」
「楽しくデザインの仕事がしたい」
と思ったのが、私が会社を辞めた一番大きな理由です。
今こそ、いつかなりたいと思っていたフリーランスにチャレンジするときなのでは?と思い立ちました!
フリーランスになってやっていけるか自信はありませんでしたが、入念に調べてある程度の不安要素は解消し(下記の記事参照)、またこの頃フリーランスになる2年前から立ち上げたブログ「福知Navi」を通して個人的に仕事の依頼が来たり、人脈もあったので「何とかなる!!」という気持ちでした。
あと夫の収入があるので生活は保障されていることと、例えフリーランスの収入が0でも独身時代の貯金でしばらくはやっていける!ということも後押しとなりました。
(貯金しててよかったと心から思った瞬間)
私は子育てと会社の両立が難しくなったわけですが、子育てしながら正社員として働いているお母さん方はたくさんいらっしゃるので、考えが甘いと思われても仕方ありません。(不快に思われたらすみません)
ただ後々「やめる時間術」という本を読んで気付いたんですが、私は「余裕を持った育児」の他にも実現したいことがたくさんあって(次に書きます)、それは会社員をしながらではできないことばかりだったなと後から思いました。
限りある時間の中でやりたいことを実現するためには何かを「やめる」必要があり、「会社をやめる」という決断をしたことは今となっては良かったと感じています。
フリーランスになって1年半、風邪を引くこともなくなり万全の体調で(今となってはコロナが大流行する前に会社を辞めて体調を整えられて良かった…!)、余裕を持った育児ができていると感じています。
▼ フリーランスになって時間管理について徹底的に勉強しました!
フリーランスになって実現したかったこと(実現できています!)
フリーランスになると決めたのはけっこう勢いだったんですが、「いつかフリーランスになりたい」ということは7~8年前から密かに思っていたことでした。
「コトノハデザイン」という屋号も、この頃すでに考えていましたw
私にはフリーランスなんて務まらないと思う一方で、会社でWebデザイナーとして制作の仕事をしていると色々と思うところがあり、「フリーランスになったらこんな働き方をしたい」というのは常々考えていたな~と今となっては思います。
(あまり意識はしていませんでしたが)
今フリーランスになって、ずっと前から思い描いていた下記のような働き方を実現できています。
「誰でもいい」ではなく、選ばれるWebデザイナーになりたい
会社員時代、営業さんが取ってきた制作案件をひたすらこなす日々でした。
Webデザイナーが多いときは15人程いて、それぞれに案件が振られます。
お客様はどんなデザイナーが自分のお店・会社のホームページを作るのかは知らず、正直、誰が作ってもいいんです。
色々なWebデザインを作ってきて、どんなデザインでも大体作れるようにはなりましたが、でもどうしてもデザイナーによって得意なデザイン・不得意なデザインがあります。
私は可愛い・温かい・きれいなどの女性らしいデザインの他、企業系のカッチリしたデザインも得意だったりします。
逆にインパクトがあるデザインは苦手分野です。
苦手でも挑戦することでデザインの幅が広がったりもするのですが、やっぱり得意なデザインは作っていて楽しく、完成度もお客様の満足度も高くなると感じます。
それはお客様にとってもWebデザイナーにとってもいいことです。
そして同じテイストのデザインであっても、Webデザイナーによって作るデザインは変わってきます。
可能であれば誰が作ってもいい思っているお客様ではなく、自分のデザインを良いと思ってくれるお客様のホームページを作りたいとずっと思っていました。
でもそれは会社では難しい…!
フリーランスになっても、はじめはなかなか仕事を断る勇気がなく「ただホームページを作れる人」という枠で安価なホームページ制作を請けてしまったこともありました。
ですがこのような仕事は私でなくても安くホームページを作ってくれる人なら誰でもいいのであって、私がしたい仕事じゃなかったな…と後から思いました。
その後「誰でもいい仕事」は断るようにしていったところ、最近では制作実績や福知Naviのデザインを見た上で「私に作ってほしい」という依頼が増えました。
これはまさに私が求めていたことで、そういったご依頼は元々私のデザインのことを知っていてくれているので、デザインの大幅な修正を求められることもなく、スムーズに進むことが多いです。
そしてなによりもやりがいがあります!
私のデザインを良いと思ってくださっているお客様の期待には全力で応えたいし、より良いホームページにしたい!と全力で対応しています。
最近は本当このような依頼が増えて、フリーランスになって良かったなと心から思います♩
取材・デザイン・コーディングを全部自分でやりたい
私が勤めていたWeb制作会社でのホームページ制作の流れは下記の通りでした。
- ディレクターが取材に行く
- ディレクターからWebデザイナーに取材内容引き継ぎ
- Webデザイナーの中のトップデザイナーがトップページ制作
- Webデザイナーの中の下層デザイナーが下層ページ制作
- コーダーがコーディング
- ホームページ公開後、サポートがホームページの操作説明を行う
ディレクター・Webデザイナー(トップデザイナー・下層デザイナー)・コーダー・サポートがいて、完全に分業制です。
私は上記の、主に③をずっと担当していて、ホームページのトップページばかりをひたすら作っていました。
下層ページ(トップページ以外のページ)を私が作ることもあったのですが、大体は後輩デザイナーが私が作ったトップページのデザインを引き継ぎながら下層ページのデザインを作っていってくれます。
ホームページのトップページは一番重要なデザインなので、その制作を任せてもらえることや、色々なデザインを作れることは楽しくやりがいがあったのですが、「イチから全部私が担当したい」と思う気持ちもありました。
やっぱり人が多く関わると伝達がうまくいかずに
ディレクターに伝えたデザインになっていない!
担当がコロコロ変わってわかりづらい!
同じ人にずっと担当してほしい。
などと言われたり、後輩が作ってくれた下層デザインが私のイメージと違って何度も修正をお願いしたり…そんなことがよくありました。
フリーランスになると全ての作業を自分で行います。
(外注しなければ)
「全部自分でやらなければいけない」というのはフリーランスのデメリットとして挙げられることもありますが、私にはメリットの方が多く感じています。
私はお客様とはできるだけ会ってお話するようにしていて、お客様の想いを間接的ではなく直接聞いて、それを作り上げていく作業はとてもやりがいがあります。
会社員時代は「このホームページ、もっとこうしたほうがいいのにな~」と思うことがあっても、ディレクターに悪いと思う気持ちと、何しろ案件が多すぎて時間がないので、ただディレクターの指示通り作っていくのみでした。
ですが今は、見やすく集客につながるホームページにするにはどうすればいいかを真剣に考え、私からお客様へどんどん提案することができています。
デザインもコーディングも私は細かいこだわりが多く、会社では後輩デザイナー・コーダーに対して細かい修正を要求することも多かったのですが、申し訳ない気持ちもあり「全部自分でやりたい…!」と何度も思っていました。
会社では後輩を育てるのも仕事の1つですが、私には向いてなかったです。。
今はデザイン・コーディングを全部自分でできているので、好きなように自分の納得するデザインを作れていて、しかもお客様にも喜んでもらえて、すごく楽しく充実しています。
コーディングは苦手だったんですが、WordPressテーマ「Snow Monkey」のおかげでイチからオリジナルデザインのホームページを作れるようになりました♩
▼ Snow Monkeyの魅力については下記の記事で熱く書いています!
余裕を持ってデザイン制作がしたい
常に仕事がいっぱいで急ぎの仕事ばっかりだった会社員時代。
1~2ヶ月お客様を待たせることも普通でした。
デザイン制作はイメージが湧いてサクサク作れるときもあれば、なかなかイメージが湧かず(または希望のイメージ通りに表現できなくて)すごく時間がかかってしまうときもあります。
でもゆっくり作っている暇はないので、何とか形にしてきましたが…。
あまり自分で納得のいくデザインを作れなかったこともあります。
「1件1件お客様と向き合ってもっと余裕を持って丁寧にデザイン制作をしたい」とずっと思っていました。
フリーランスになってからは、基本的に納期に余裕のある案件のみを請けるようにしています。
(対応可能であれば急ぎの仕事も引き請けています)
そしてお客様には時間をかけて丁寧に良いものを作りたいと思っていることと制作期間を事前にしっかりと伝え、納得していただいた上で余裕を持ったデザイン制作をしています。
なかなか納得のいくデザインが作れないときには、違う仕事をしたり、デザインの本をじっくりと見たり、ゆっくりと休憩を取ったりしています。
少し離れてみることで良いデザインが思い付きます!
フリーランス2年目に「もっと有効に時間を使いたい」と思って時間管理の方法を学んだんですが、「余白の時間がないと良いパフォーマンスはできない」と色々な本に書いてありました。
今は予定を入れない余白の時間をあえて作るようにしています。
デザインに行き詰まったとしても、余白の時間でじっくりデザインを見つめ直したり気分転換をして、どの案件であっても自分が納得のいくデザインが作れるようになりました。
ブログを書く時間がほしい
私はずーーーっとブログを書きたいと思い続けてきました。
2014年にはじめてブログを書きはじめて、その楽しさに気付き、会社の仕事の合間に少しずつ記事を書いてきました。
ですが会社に勤めているとやっぱりブログを書く時間は限られています。
その頃に「やめる時間術」を読んでいればもう少し時間は取れたなと思うんですが、でも忙しさと疲労感でいっぱいだった会社員時代には、なかなか「やめる時間術」を実践することは難しかっただろうなとも思います。
やっぱりブログに費やす時間を「増やす」には、何かを「やめる」必要があるわけで、私の場合それは会社でした。会社を辞めてもブログを書きたかった!
何でこんなにブログを書きたいのかわからない方も多いと思うんですが(私も明確にはわからないw)、楽しくて仕方ないんですよね。
書くこと自体が楽しくて、誰かの役に立つかもしれなくて、そしてうまくいくと収益も発生して、仕事にもなるなんて私としてはいいことしかありません。
フリーランス1年目は何でも仕事を請けてしまって、結局ブログを書く時間があまり取れなかったんですが、2年目は時間の使い方を徹底的に見直し、ブログを書く時間を捻出しています。
制作の仕事とブログを書く時間。
このバランスが取れているとすごく充実しているなと感じます。
制作の仕事ばっかりだと追い込まれていくし(余裕があったほうが絶対いいデザインが生まれます)、かといって1日中1人でブログを書く生活だとお客様と関わる制作の仕事がしたくなってくるので、私としてはどちらもバランス良くできることが良いパフォーマンスにつながっていると思います。
まだ試行錯誤している最中ですが、最近はブログを書く時間も取れて、制作の仕事もできて、私にとって理想の働き方ができるようになってきました!
まとめ
フリーランスになると決意した気持ち・実現したかったことを思い出しながらこの記事を書きました。
結果として、あの頃思い描いていた理想のフリーランス生活を今実現できているなと改めて思いました!
会社を辞める前は散々悩みましたが、今はフリーランスになる決断をして良かったと心から思います。
自分で払う社会保険料の額の驚愕して「あ~会社員って良かったなぁ…」と思うことはありますがw、後悔はしていません。
この記事がフリーランスになろうか迷っている方の参考になれば嬉しいです。
また、私もこの記事をたまに見返して初心を忘れないようにしたいと思います!
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