フリーランスになって一番悩んだ「料金設定」試行錯誤してたどり着いた私の料金の決め方をご紹介!
フリーランスになりましたが、料金の決め方がわかりません!
適正な料金ってどうやって付けたらいいですか?
この記事は上記のようなお悩みを解決する記事です。
フリーランスになって一番悩んだことと言っても過言ではない、料金設定。
フリーランスは自分の制作レベル・作業量を把握して、きちんと対価をいただく必要があります。
そうでないと割に合わない仕事をしてしまって、しんどい思いをしてしまいます…!
私はフリーランスになって料金についてめっちゃ調べました。
参考にはなりましたが「これだ!」という情報には出会えず、自分で何度も試しながら、ようやく納得のいく料金設定ができるようになったかなと思っています。
この記事では、私が試行錯誤してたどり着いたフリーランスの料金設定について、下記5stepに分けて詳しくご紹介します。
- 自分の理想時給を算出する
- 制作時間×理想時給で料金をひとまず設定する
- 全体の相場を調べて、自分の価値の相場を認識する
- ②で設定した料金が③自分の相場と見合っているか考える
- 設定した料金でやってみて、必要があれば調整する
また記事の後半で、私が最終的に今の料金にたどり着くまでの道のり・苦労話もご紹介していますので参考になれば嬉しいです!
- 歴14年のWebデザイナー
- 10年間Web制作会社に勤務 → 独立
- フリーランス5年目
- デザイナーの採用担当してました!
- 娘6歳・息子1歳のワーママ
- 地域情報ブログ「福知Navi」運営
フリーランスの料金設定の方法を5stepに分けて解説!
1. 自分の理想時給を算出する
まずは理想の月収・稼働日数と時間から、理想とする時給を算出します。
フリーランスは社会保険料や税金も自分で払うので、理想の手取り×1.5を理想の月収とするのがおすすめです!
- 理想の月収を決める
例)理想の手取りが20万円の場合:理想の月収はその1.5倍で30万 - 月に作業できる時間を算出する
例)月に20日稼働・1日6時間作業ができる場合、月に作業できる時間は120分 - 理想時給を算出する
例)理想月収30万÷月の作業時間160分=理想時給は2,500円
ここで設定するのはあくまでの”理想”の時給で、あとで調整するのですが、まずは自分が目指す時給を考えてみましょう♩
2. 制作時間×理想時給で料金をひとまず設定する
制作にかかる時間を考えて、その時間×理想時給で料金をひとまず設定してみます。
例えば理想時給が2,500円でチラシ制作に10時間かかる場合、10×2,500円で25,000円となります。
更に大事なのが制作時間には、デザイン制作以外の時間もしっかりと含めること!
フリーランスになると制作時間以外に、取材・事務処理・制作後のサポートなど色々時間と手間がかかります。それらもちゃんと項目を割り出して料金に含めないと、全然割に合わない仕事になることも…!
私ははじめ実際の制作時間しか考えず料金を決めてしまい、割に合わない仕事をしてしまいました…。
また、ホームページ制作などの工程が多い作業は、できるだけ作業の項目を細分化したほうが制作時間が考えやすく、結果料金設定もしやすくなります。
私の場合、ホームページ制作は下記のように細分化しています。
- サイト企画・設計・構成(制作費の20%)
- トップページデザイン制作(PC)
- 下層ページデザイン制作(PC)
- トップページコーディング(PC)
- 下層ページコーディング(PC)
- お問い合わせフォーム設置
- SEO内部対策
- スマートフォン調整(トップページ)
- スマートフォン調整(下層ページ)
- WordPress操作説明・マニュアル作成
- イラストマップ制作
- ドメイン・サーバー移管
上記1つ1つにかかる時間を考えて、その料金を割り出していきます。
見積もりを出す際も必要な項目の有無で料金を決められるので、お客様にも納得してもらいやすいですよ。
予算があるお客様で通常の作業では予算オーバーしてしまう場合、作業項目を減らす・軽減するなどして予算内に収まる方法を考えます。
その時にも細かく分けた作業項目があれば考えやすいです!
制作時間×理想時給の計算で一旦料金設定はできます。
これで料金設定が完了としている記事もみましたが、私の場合ここで終わりではありません。
フリーランスは時給を自分で決められますが、好きに決められるからと言って「時給1万円にしよう!そしてチラシ制作に10時間かかるから10万円にしよう!」としたところで、自分の実力や全体の相場と時給から考えた制作料金が見合ってなければ「高すぎる」と判断されて仕事は来ないですよね。
そのため、自分が提供できる価値の相場を認識して(次の作業)、自分の理想時給から算出した制作料金と見合っているか調整する作業が必要になってきます!
3. 全体の相場を調べて、自分の価値の相場を認識する
この作業がかなり大事!
まずは同じ働き方をしているフリーランスの方をホームページを探して、全体の料金相場を把握します。
私の場合、女性のWebデザイナーで、さらに主婦や子育て中の方ならより働き方が近くなるので参考にさせていただきました。
探し方は、Googleで検索したりインスタで探したり。
料金が掲載されていないことも多いので、かなり多くのホームページやインスタを調べました。
ココナラも参考にしましたが、ココナラは安すぎる場合も多いので要注意。
pro認定されているデザイナーさんの料金が参考になりました。
私は大体30人くらいフリーランスの方の料金を調べたのですが、そうすると制作料金の相場や平均価格が大体わかってくると思います。
そして更に自分が提供できるサービス・デザインクオリティなどから「大体自分はこのあたりの料金かな〜」と見えてくるはず。
私は実務経験ありでクオリティにも自信があるから、このWebデザイナーの方の料金くらいかな。
私は経験が浅いからこんなに料金は取れないなぁ。
上記のような感じで、自分の価値・相場を知ることが大事です。
私の場合、制作会社10年勤務という経歴があり、また提供できるクオリティにもそこそこ自信があるため、デザイン費は平均より高めでいいかなと判断しました。
ただ私はコーディングの実務経験は少なく、WordPressオリジナルテーマの制作はできないため、そこは高い料金を取るわけにはいきません。
自分の提供できる価値を判断して、そこに見合った料金はどのあたりだろう?と真剣に考えました!
未経験の方・実務経験が浅い方は、はじめは料金を低めに設定する必要があります。実績を積んでお客様に満足していただけるデザインクオリティを提供することができれば、単価を上げていくことができます!
▼ 実績の作り方は下記の記事でまとめています!
4. ②で設定した料金が③自分の相場と見合ってるか考える
②で決めた理想時給からひとまず決めた制作料金は、あくまで自分の理想。
それがちゃんと③で調べた自分が提供できる価値の相場と見合っているか調整する作業が必要です。
算出した制作料金が③より安ければ、時給を上げてもいいし、リーズナブルさを売りにしてもよし。
相場より高くても、その分の価値を提供できると思ったらそのままで大丈夫です。
ですがそんな自信がない場合は時給を下げる必要があります。
そして相場くらいの料金がいただけるようにレベルアップを目指しましょう!
最後に考えた制作料金について、自分ならこの料金で頼むか?ちゃんと需要があるか?を客観的に考えて、必要があれば調整してOKと思えたら料金設定は完了です!
5. 設定した料金でやってみて、必要があれば再度調整する
料金を決めると値上げは難しいと言われますが、料金設定は実際にやってみないとわからないことも多いです。
最初に決めた料金が完璧だった!なんて人はいないのでは?
私ははじめの頃「料金は今後変更になる可能性がある」とお客様に伝えて、調整を繰り返していきました。
リピーターになってくれたり、新たなお客様を紹介してもらったり、今後もつながることが多いので「前より高い!」とならないように事前に伝えておきました。
私の場合、先に書いた通り制作以外にかかる時間を考えていなかったり、作業項目の細分化も最初はしていなかったので、けっこう何度も調整しました!
特に工程の多いホームページ制作の料金設定は難しく、何回見直したことか…。
ちゃんと事前に伝えておいたら料金設定が変わってもOKなので、必要に応じて調整しつつ、自分が納得できる料金を探っていきましょう♩
調整を繰り返して、今の制作料金にたどり着くまでの話
最後に、私の料金設定の苦労話をご紹介。
私がフリーランスになった頃に設定した料金は今よりだいぶ安かったです。
制作時間の算出が甘かったのもありますが、最初はあまり自信がなく、自分が提供できる価値を低く見積もっていました。
また「高いと申し訳ない」みたいな気持ちもあり、安くしないと依頼してもらえないのでは?と思ったりもしていました。
一時期は安めの料金で、家族との時間を削って休日返上で仕事をしたりしたんですが、忙しい割にそこまでの対価がない…!
そんな時に、私ってフリーランスになってこんな働き方をしたかったんだっけ?と思い直しました。
詳しくは下記の記事に書いているのですが、私がフリーランスになったのは「子供と向き合って、余裕を持って笑顔で子育てをしたい」「楽しくデザインの仕事がしたい」と思ったことが大きな理由です。
なのにフリーランスになっても会社員の時と同じような働き方をしている…!
と気付き、きちんとクオリティと作業量に見合った料金をいただけるよう今一度考え直しました。
特に「③全体の相場を調べて、自分の価値の相場を認識する」の作業を再度しっかりと行い、大きく調整をして今の料金にたどり着きました。
フリーランスとして活動して自信が付いてきたのと、私のことを認めてくださり高くてもその分の料金を支払ってくれるお客様はちゃんといるとわかったので、最初に比べたらだいぶ値上げしたんですが、でも高すぎることはないと自分では思っています。
私の場合、安くたくさん仕事をしたいわけでも、高額のサービスを展開したいわけでもなくて。
「安くはないけど払う価値がある」と思ってもらえる料金設定が私の目指すところで、何度も調整を繰り返して、ようやく納得のいく料金になったかなと思います。
安くしないと依頼してもらえないのでは?という思いは今はなく、数は少なくなったとしても、料金に見合った価値を感じてくれるお客様だけでいいと思っています。
毎月デザイン制作だけで◯◯万円は稼がないと!という状態だとそんな悠長なことは言っていられないと思いますが、私には固定収入があるので余裕を持った仕事ができています♩
▼ フリーランスでも安定した働き方を目指すなら、固定収入は不可欠です!
まとめ
私が試行錯誤してたどり着いたフリーランスの料金設定について、下記5stepに分けてご紹介しました!
- 自分の理想時給を算出する
- 制作時間×理想時給で料金をひとまず設定する
- 全体の相場を調べて、自分の価値の相場を認識する
- ②で設定した料金が③自分の相場と見合っているか考える
- 設定した料金でやってみて、必要があれば調整する
できるだけわかりやすく言語化したつもりですが、伝わりましたか?
きっとフリーランスの方が誰もが悩む料金設定、少しでもヒントになれば嬉しいです!
料金設定をする際には、自分が提供できる価値・自分の理想・どんな働き方をしたいか、などを総合的に考える必要があり難しいですが、フリーランスには絶対に必要な作業なので時間をかけて是非考えてみてくださいね!
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